これまで弥生を使っていた方、はじめて会計ソフトを使う方にとって、Freeeにある独特の考え方を理解するのに時間がかかります。
私も個人事業主として去年一年間Freeeを使って、ようやく慣れてきました。
これまでの経験と知識を、ここで紹介していきたいと思います。
法人向けの情報ではございません。
まず最初のポイント
個人事業主か法人なのかで処理が違うことがある
Freeeでつまづいたとき、ネットで検索すると「ほしかった情報」がみつかることがありますが、ここで注意が必要です。
Freeeでは多くの場合、法人向けの情報が詳しく書いてあります。しかも法人向けと書いていないことも多い。
みつけた情報どおりにFreeeを操作しようとしても「そんな項目ないじゃないか」となる場合、実は法人向けのものだったりします。
または、「まず設定で項目が使えるようにする」必要があったりします。
ここを踏まえて、ネットで検索してみるといいですよ。
問い合わせはチャットよりもメールがお勧め
平日昼間にFreeeに問い合わせするのならチャットは早くていいのですが、チャットに書かれた情報を後日読み返したくても表示されません。
チャットで問い合わせをした直後、まだチャットの画面が表示されている時に「メールで送信」をクリックすることができますが、私の場合メールが届きません。
チャットした直後に、すべてのやり取りをメモ帳などに残す
なのでチャットで問い合わせをした直後、まだチャットの画面が表示されている時に、やり取りをドラッグして選択してコピー、メモ帳に貼付け、これで残しています。
平日昼間は無理、急がないのなら、メール
副業で事業している人とか、夜に働いている人はチャットでの問い合わせはできませんので、必然的にメールで問い合わせることになります。
そうでなくても「回答は急がない」のなら、メールで問い合わせることがお勧めです。
回答はメールで来ますので、後日読み返したい時にはメールを見ればいいですから。
さて、随分と前置きが長くなってしまいましたが、
今回は個人のお金で立て替えた場合の処理についてです。
私の場合、光熱費がこれにあたります。個人用のお金から支払っています。
家で仕事をすることが多いので、光熱費は家庭用仕事用の両方になります。
仕事で使う割合分を経費として記帳できますが、Freeeでは光熱費全額を記帳し、決算の時に「仕事で使う割合が何%か」を設定します。
この割合のことを「按分(あんぶん)」といいます。
立て替えたお金は、年内に精算する
個人用のお金から経費を支払った(立て替えた)、これはそのままにしておいてはいけません。
できれば年内に精算(事業用の資金から立て替えた分を個人に返す)します。年内でなくてもいいので精算自体は絶対にしましょう。
Freeeでの記帳の流れは次のようになります。
- 個人が立て替えたことを記帳する
- 精算したことを記帳する
個人が立て替えたことを記帳する プライベート資金
ポイントは「口座」で「プライベート資金」を選択することです
電気代を例にして説明します。
私の場合、「電気ご使用量のお知らせ」が毎月ポストに投函されています。
この紙を見ると、
28年1月分、ご使用期間12/15-1/18 10,0000円 お支払期限日2/18 検診日1/19
と書いてありました
Freeeでの記帳は
取引>取引を登録
支出 完了 プライベート資金
取引日2016/01/19 勘定科目は水道光熱費 金額10,000円
支出を登録
となります。
実際に電気代を払ったのは2/1であっても取引日は2016/01/19で構いません。
プライベート資金で経費を支払った後の精算
後日3/1に、仕事用のお金として持っている現金から精算したとすると
電気代の按分が50%ならば、10,000円 x 50% = 5,000円を精算しますので
Freeeでの記帳は
取引>取引を登録
支出 完了 現金
取引日2016/03/01 勘定科目は事業主借 金額5,000円
支出を登録
となります。
毎月の収支がプラスになるように、こまめに精算
個人用のお金で立て替えた分を年末にまとめて精算してしまうと、
12月の収支がマイナスになる可能性があるのなら、
それはやめておきましょう。
事業として毎月収支がプラスであることが望ましいからです。
そうならないように、常に事業用の現金を多めにもっておきます。
そうすれば、現金で精算を毎月行うように記帳できます。
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