小売業の個人事業主になってからまだ1年たっていない人には、この12月は「初めての棚卸し」を経験する月となりますね。
そんな「初めて棚卸しをする人」向けの情報です。
棚卸しで最も大切なことは、今年の仕事納めの日の時点での全ての在庫を数えることです。
もし12月28日が仕事納め、つまり29日から31日では商品の販売をしないのであれば、この29日から31日の間に棚卸し(商品の在庫数を商品ごとに数える)をする必要があります。
アマゾンで商品販売している場合は12/31が棚卸し
上の例の場合には3日間という余裕がありますが、アマゾンで商品を販売している場合にはそうはいきません。
アマゾンは年中無休24時間営業していますので、12月31日23時59分の時点での商品の在庫数を知る必要があります。
アマゾンに休業の手続きをとる方法もあるとかないとかなのですが、一番シンプルなのは
12月31日23時59分にセラーセントラルの画面でFBA発送商品と自社出荷商品の両方の在庫データを取得する、
ということです。
こればかりは、後にも先にもできません。
セラーセントラルでの在庫の確認
具体的な方法ですが、Amazonのセラーセントラルにログインした状態で、次の通りに行います
FBAのみ販売している人
1.レポート>フルフィルメント選択し、23:59にボタンをクリック
2.注文>注文管理>
注文のステータス・保留中・365日間で検索し、出てきた結果は「在庫」としてカウントする
自社出荷の人
1.在庫>在庫管理。表示されているものをすべて印刷。
2.注文>注文管理>
注文のステータス・保留中・365日間で検索し、出てきた結果は「在庫」としてカウントする
商品の原価を調べておく
棚卸しとは、現在在庫になっている・または出品していないが仕入れた商品の原価の合計を出すことです。
商品はお金が商品という形に変わっただけで資産という扱いになります。そして資産には税金がかかります。
ですので確定申告の際に12月31日末時点での資産(棚卸資産)の合計を計算できるようにしておく必要があるのです。
原価の決定の仕方(原価法)には6種類ほど方法があるのですが、特に税務署に届け出をしていない限りは「最終仕入原価法」で計算する必要があります。
最終仕入原価法
今年一年で同じ商品を何度か仕入れた時に、その最後の仕入れた時の原価で計算する
というのがこの方法です。
現在ある商品についてそれぞれ、最後に仕入れた時の金額を出し、個数分の合計を計算しておく必要があります。
この「各商品の最終仕入れの原価」は、棚卸しの前に計算することができます。
仕入先に注文を入れてお金を振り込んだ商品は、まだ注文したばかりであっても(商品が到着していない状態でも)、棚卸しの商品となります。
以上が個人事業主を対象にした小売業の棚卸しの方法でした。
こればかりはツール化できません、コツコツとやるしかありませんよ。
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