最近クラウド型のツールが流行っていますよね。

  • 自分のパソコンにインストールしなくていい
  • 登録さえすれば、簡単にすぐ使える
  • クラウドなので、ネットに接続できればパソコンでもスマホでも使える

、、、これはよくある「クラウド型ツール」の宣伝文句です。

これらの言葉は確かにあっています。
嘘は言っていません。

、、、、
しかし言っていないことがあります。

クラウドのサーバーにデータが蓄積される場合、
サーバー管理者はそのデータを取得できる。

管理者側が実際にデータを取得して利用するかどうかはモラルの問題ですが、
技術的には可能です。

お名前.comなどのリモートデスクトップなどは、おそらくこの危険性はありません。
なぜならリモートデスクトップの使われ方が多様であるため、データが意味をもたないからです。
(いろいろなデータのため、欲しいデータが得られる可能性が低い)

怖いのはこういう場合

でもそのクラウド型サービスを運営している会社(母体)があなたの事業と同じ業界で、ツールがその業界に特化した内容の場合、危険性が格段に上がります。

具体例を挙げましょう。
事前に断っておきますが、あくまでも仮定のお話です。

AmazonのFBAに納品代行をしている会社がいます。
その会社がクラウド型ツールとして、Amazonの購入者に自動でメールを送る、サービスをやっています。
一見すると「商品の納品代行からメールの送信までを一貫してやってもらえる」便利なサービスです。

モラルのある会社が運営しているのなら、この印象どおりのサービスを受けられるでしょう。デメリットはありません。

でも、
この会社のグループとしてAmazonで商品販売している会社があったら、
そしてその会社が「利益最優先」にしていたとしたら、
「利用者にはわかりっこない」と考えていたとしたら、、、、、

この会社は「ツール利用者がどんな商品をよく売っているのか?」というデータを手に入れることができます。
さらに商品FBA納品代行もしていますから、仕入先もわかるかもしれません。

売れる商品がわかっていれば、自分たちで仕入れて販売できるのです。

ツールの利用料金を安く設定して利用者を集め、貴重なデータを得る。
運営会社はデータを入手するのにお金を払うどころか、お金がもらえる、、、

そして利用者はこれに気づくことはありません。

、、、以上は”例えば”の話です。

でも私がこのことを思いつくと言うことは、他の人も思いつくということ。

クラウドサービスを利用するときは、このことを念頭に置いて検討されるといいと思います。

クラウドのサービスを検討するときのチェックポイント

  • そのサービスがとても狭い分野に特化しているか
  • 利用料金が他の会社と比べて安いか
  • 運営会社が自分と同じ事業を行っていないか

以上3点です。

アクセルツールズのツールはダウンロードしてPCにインストールするタイプです。クラウド型ではないのでご安心ください。

余談ですが最近こんなニュースがありましたね。

  • 大手の会社である「東芝」による売上の水増し
  • 世界的企業である「フォルクスワーゲン社」による、車のソフトウェアによる排気量偽装

会社の規模が大きければ大丈夫とは決して言えない。

これは、どちらも「利益追求を最優先」していき、いつの間にかモラルを見失い・コンプライアンスから外れ、「歪んだ」のだと思います。

そして、これは組織が小さいほど起こりえます。